人のフリ見てわがフリ直せ、といいますね。
ヒトの事を見るのはとても勉強になります。
気づかなかった自分の欠点に気づかせてくれるし、
逆に自信につながったりもするし。
ヒトの絵の素晴しい出来を見て逆に落ち込んだりするヒトもいるけど、
落ち込む必要ななんて全然ないですよ。
ヒトの絵を見てわが絵を直せ。
ヒトの絵でタダで勉強させてもらえるこのラッキーさ。
その絵が素晴しいのなら
真似るところから始めてみませんか。
路樹絵の渡邊先生いわく、
『真似る、は まなぶ、に通じる。 決して悪いことじゃない』 とのこと。
『似せる、はアカンけどな。 ニセモノはしょせん偽者』 とのことです。
赤ちゃんはお母さんの言葉を真似ることから言葉を身につけてゆく。
たしかに、まねるのは学ぶ第一歩かもですね。
クロッキー会でいろんなヒトが集まるときは
自分の立ち位置を知る重要なチャンスです。
ROJUEクロッキー会では必ず画評をやります。
せっかく集まったんだから、自分の殻にこもらないで
ひろく目を見開いてみる。 そういうチャンスであります。
逆に、ヒトの絵が見れないクロッキー会って
どうなんやろ。。。。 寂しいな、それは。
書いた絵をみんなで出し合って・・・
みんなで見る。
渡邊先生の画評風景 (ナゴヤ、2月6日)
美術解剖学をやっている身としては、
カラダは医学と美術が出会う場所としてのヒトのカラダ、を
面白がっているわけですが、
東京の森美術館でちょうどそれに合ったテーマの展覧会
『医学と芸術展』 をいまやっていますね。
何でも東京、というのはどうかとおもうのですけど、
ボクは2月12日に見に行くつもりにしています。
この手のものはどうも医学に偏りがちですが
ここでは美術にどこまで迫ってくれているのか、興味があります。
生きてりゃ病気になるんで、医学と人体は不可分の関係、
かたや美術の究極のモチーフとして人体は美術と不可分の関係、
これをつなぐこの展覧会は面白いはず、ですよね。
欲を言えば、こういうのは東京だけじゃなくて
各地の政令都市とまでは行かなくとも、
中心的な都市ではやってほしいですよね。
それやると経費がペイするかどうかわかりませんが、
森美術館だけでやるのはもったいない。
でもねー、
医学、美術、だけじゃなくて
文学も、経済も、そして喜怒哀楽も全てが通る交差点。
これがヒトのカラダですよね。
まちがいなく、この世の中心的存在。
それをみんなが持っている、というところが素晴しいとおもいませんか。
もっと大事にしましょうよ。
今日2月6日、
ナゴヤROJUEクロッキー会、今日も20人ほど集まっていただきました。
常連さんがだんだん増えてきましたね。
いつも見る顔で、雑踏でお会いしても判るくらい。
ボクは京都発の新幹線にのり、雪の米原、関が原を通って
延着ながらもなんとか名古屋へ。
渡邊先生は京都から愛車VOLVOで雪の中を走りなんとか名古屋へ。
京都、大阪、東京、と各地でやっているROJUEクロッキー会の中で
唯一レギュラーの地元モデルがいなかったナゴヤでしたが、
今日は地元モデルYUさんの路樹絵デビュー。
中部地区では50回以上モデルをやってきたYUさんですが
初ROJUEはたいへん緊張したとのことでした。
美しい肌。 そしてポーズもよかった。
渡邊先生のいつもの指導ですが、
『みなさん、顔がぜんぜんできてない。 まったくアカン、勉強不足!』
渡邊節が出た。
うまく描くというよりも、目鼻口あごなどの各パーツの位置をしっかり観て、
という点がポイントでした。
ここに添付の1枚は、そのなかで比較的よく描けている、と
ほめられた1枚。
よく来ていただく常連さん(女性)の1枚です。
10分。
ボクが左手でYUさんの左脚を抱え込んで座り、横に長い造形。
反対にYUさんの右足の下をボクの右足がくぐってまっすぐ前へでる。
参加者から ”難しい〜” という声が一瞬洩れたワンポーズでした。
普通な感じで毎日ブログ記事更新。
でもいまお隣の韓国にいてます。
都会好きなボクにはソウルでのステイは快適そのもの。
関西空港からなら、東京にいくより近いんですし、
(2時間くらいで着きます)気楽なものです。
ま、翻訳屋ということでとりあえずハングルもできますし、
移動や食べるのに苦労しないならば楽チン、と
氷点下10度まで下がった昨日のソウルで夜空を眺めてました。
と、気がつくと、右手の薬指が動かない。
腱鞘炎になったようです。
右目の白目部分に出血。半分、目が真っ赤。
なんだか胃も痛くなってきた。
なんやなんや、あちこちボロボロやん?!
あさって名古屋でモデルに立つので目の出血はなんとか
したいんですが。
寝る。
寝ることにする。
もう夜の11時。
生きてりゃ、そりゃあどっかガタがきて、
治さなあかん所もでてくるでしょう。
でも今この瞬間に病院にいけるわけじゃ無し、
明日起きてから心配することにしよう。
カラダが資本のボクですが、こんなものです。
背中を使って、いろいろ筋肉と骨、を3回に分けてボクの活動の
サワリをちょい書きしましたが、
背中は判った、でも男女の差は?というのがよくある次のテーマです。
骨は、灰になっても性差が判る、というものですから
背中のように男女の差がはっきり出易いところはハッキリしてます。
ボクの写真のような背中の女性はいないです、普通は。
なので、ここは男女差が出る、となります。
ボクの背中が男性の筋肉のつき方の極端な例とするならば、
背中の開いたドレスから見える肩甲骨、細い肩。
みな一度は目にした女性らしい線、ですね。
下半身はどうでしょう。
当たり前に性器の違いは省くとして、
股関節から足関節 ( くるぶし辺りの関節) までの形状は。
ボクが思うに、上半身は男女ハッキリわかる一方、
下半身は個体差によってはわからない場合もあるようです。
写真のアングルや明るさが違うので一概に比較できない部分がありますけど、
これ、見たらどう思いますか?
これはボクの脚です
−−> つまりオトコ
これはアトリエ路樹絵のある女性モデルさんの脚。
女性的に細い、でもめっちゃシャープ。 切れたカタチしてますよね。
鍛えこまれた、ある意味少年のような美しさ。
どちらもが、男性性、女性性を具備していると思いませんか。
たまたま、ボクはもとからツルツルで毛が無いヒトなんで
こうなのかもしれませんが、
これに毛をつけたらどう見えるか。
下半身は上半身より研究のし甲斐が有るかもしれません。
先日の、背中の写真入りの記事でいろいろメールをいただきました。
ごく基礎、いろはのい、の部分ですが美大では教えてもらっていないようで、
もうちょっと詳しく写真をつけて見ます。
個別のご質問には個別にお答えしていますが、
その中の一つに、
肩甲骨は 『前進・後退・挙上・下制』 の四つの動きを
覚えればだいたい肩甲骨を理解できるのか、というのが有りました。
もちろん、それだけじゃ判りませんね。
時計の針を想像してもらってください、
12時 = 挙上
6時 = 下制
この間で、ひじが前へ出る(胸をすぼめる)動きをするなら肩甲骨は前進、
ひじを後ろへ引く(胸を張る)なら後退します。
そしてもちろん4時もあれば、8時22分、もあって、
そのときはそのときの見え方をするのが背中です。
ここはがややこしいところです。
そして、右側がだけが6時、左側だけが11時、というのも
当然ありえますね。 腕は各々別方向に動きますから。
(下がその写真です。 11時の方は肩甲骨が上がっていますね。
かなりの段差があるでしょう)
今度は、左腕だけが前へ出ています。
3時(9時)の位置、腕が前へ出ると左肩甲骨が前進します。
どれが肩甲骨か判りますか?
背中の左側、縦にくぼんでいる線の向こう側です。
右と比べてかなり位置が違うのが判りますね。
この状態は、ピッチャーがフォロースルーしているとき、
テニスでストロークしきった時の瞬間
ダンスで腕を前に突き出しているとき、
などなど、 アニメやマンガに描くならばマスターしておきたいポイントです。
このような『ポイント』が、 ヒトの体には山ほどあります。
こうして聞くと、 『美術解剖学』 も眠たいものでは無いでしょう、ネ!
ボクの親戚が、デザイン事務所を経営しています。
大手とはいえないけど、結構人数もいて
このシーズンだし新入社員の募集と面接もやってます。
今年の実技試験は 『日本を描いて下さい』 でした。
おー、やるやん、
これはイマジネーションを掘り起こすテスト方法ですよね。
見たことがあるようで、無い。
いや無いというか、よく見てないだけ?
お化けを描いてくださいとか
宇宙人を描いてくださいとか、
要は見たことが無いというものを描かせるテストのようです。
お化けや宇宙人は、誰かが描いた者をモチーフに
それを作り変えることでなんとか絵になるのですが、
人の体、はそこにあるのによく見ていない。
もったいない!
お化けと違って実物があるんですから
よーく見て自分のモノにしましょう。
成安造形大学で美術解剖学の授業。
よーく見て、描いていきます。
背中の見え方を例にとって
生きたカラダから説く解剖学の意味をお伝えしたわけですが
せっかくなのでもうチョット、中身に触れさせてください。
【肩甲骨】、これが背中にあることは皆知っていますが
この肩甲骨、上下左右にあちこち動いていることは日ごろの動作の中で
ほとんど意識されていないでしょう。
いまわたし、肩甲骨を下げている・・・なんて普通は思いません。
肩甲骨は
●挙上 上に上がる
●下制 下に下がる
●前進 腕に連れて前に出る
●後退 背中の真ん中へ寄る
この四つの動きを極端として、前後左右、360度動いてゆきます。
その動作をつかさどる筋肉が連れて動くことで、
背中の表情や凹凸は変わります。
体幹の中ではもっとも表現豊かな場所ではないでしょうか。
意識してませんよね、普段は。
でもマンガやアニメに描き起こすときは
いつもツルンとした背中ではリアルじゃない、
おかしいのです。
挙上です。肩甲骨、上がってます ↓
これ、その反対の下制です。
肩甲骨の下端にエッジがでます。
これは前進です ↓
肩甲骨が埋もれて見えなくなっていますね。
腕に連れて、前に出てしまったので、後ろからは見えにくくなりました。
最後に後退。
前進とは逆に、肩甲骨を 『寄せた』 ときはこうなります。
肩甲骨にはさまれた僧坊筋は、行き場をなくして縦方向に盛り上がる。
これを覚えようとしても大変。
近道は【触って覚える】。
量感を感じ取りながら、その量を描こうとしてみる。
触る、描く、触る、描く、の繰り返しをしていると
きっと複雑な”背中”が自分のものになる日がくるでしょう。
2月の東京ROJUEクロッキー会。
下記の日程 2月11日(祝・木)午前で予定しています。
スケッチブックを持って、ご参加下さい。
各地のROJUEクロッキー会がそうであるように、
東京ROJUEも男女のモデルを使い、
アトリエ路樹絵の渡邊先生を迎えて
線の支配、3D表現の方法、の基礎のレッスンを行います。
常連さんが7割、新しい方が3割、
いつもこんな感じです。
全くヌード・クロッキーを描いたことの無い人も
ほぼ毎回居られます。
絵を生業にしているアニメーターやプロもいてます。
絵でつながった人の輪の中で
約3時間、真剣に描いてみませんか?
モデルも、先生も、参加者も、真剣に取り組むセッションです。
日時 : 2月11日(祝・木) 09:15 − 12:15
場所 : 東京都美術館 第4アトリエ
参加料: 2,000円 (学生1,500円)
モデル: 女性 小梅
男性 HIRO
女性は出たときはいつも好評の小梅。
男性はボクが立ちます。
このブログを見ていただいている関東の方々、
この日にクロッキー会で会いましょう。
予約が必要です。
ご予約はこちら ↓
yoyaku3072@yahoo.co.jp
ROJUEクロッキー会予約事務局 まで
人を描くときに
最低限の解剖学的知識が必要、と感じる方は
アニメ・漫画の分野の方が多いようです。
そういう人がたまたまボクの周りにいるだけなのか、
はたまたホントにそういうニーズがこの分野に多いのか、
これは判りませんが。
でも、アニメ・漫画以外の分野にも居られることは確かでしょう。
ボクは、人の体の動きとそれに伴って体がどう変化するのか、
アトリエ路樹絵の 『人体構造学、筋肉と骨』 という講座を通して
伝えてゆこうとしています。 (不定期でやります)
同じことを、成安造形大学の小田先生のイラストレーションクラスでも
行っています。
美大で解剖学の授業の時、寝てますという学生さんが多い。
なぜかというとつまらないからだそうです。
絵描きが絵を描くことをつまらないと思うはずが無いので
きっと絵を描くことと、解剖学とがつながっていないのでしょう。
これ、たしかにつながりにくいと思うのです。
なぜなら、解剖学というのは死体を解剖して分析してきたもの。
それをそのまま聞いたって、そんなもの描きたくない、という頭の線に
つながってしまう。
医学生ならばきっと面白いでしょうけれど、
絵描きがこのDVDを見たいですか?
このカスカスになった肉の繊維を、描きたいとはまず思わないでしょう。
つまるところ、ここから説き起こした美術解剖学なるものが
絵描きにとって面白いものになるのかどうか。
そこの工夫が足りないから面白いと思えないのではないか・・・と。
絵描きが描きたいのは、生きている人間、動いている体。
もっというと躍動する体、愛しているカラダ、思いが詰まった体、などなど
血の通ったものが描きたいわけです。
ボクがある意味二重人格で演じている 『美術解剖学モデルHIRO』は
そういう生きたカラダを、アカデミックにしっかり見ていただくためです。
簡単な実例をボクの写真で。 背中を例に取ります。
(相変わらず、顔はナシです。見せるのは性器より恥ずかしいので。
顔にパンツはかんとアカンわ)
普通のときの背中です。
手は普通に下ろしていると、背中の筋肉はこうなってます。
今度は壁を押してみます。
横にぐーっとおすと、背中の表情は変わりますね。
出てる筋肉は変わります。
今度は、同じ手の位置で、
押すのではなく、引っ張ってみます。
背中の顔がかわります !!
このとき初めて、
では、あそこの凹はなに? あの凸はなに? という話になって
解剖学的知識として棘下筋、大円筋、 菱形筋、etc, etc・・・
という話になるのがスムースでしょう。
そのプロセス無しに、
解剖学的なことを言われてもきっとピンときませんよね。
2番目と3番目の写真、物体としては同じボクでありますし、
肘や手首の位置もほぼ同じ。つまり同じ格好をしてるのです。
ところが、押す、引く、という動作(ベクトルの変化)をすると
見え方が変わるのが人体。
押すぞ、引くぞ、という 『人間の意思』 は目に見えないものですが
その意思が外見に反映されるという面白さ。
教科書や参考書を持っている人は
上の写真を見て、どれが何筋、とあてはめてみてください。
老若男女に関係なく、ひとの骨と筋肉はこのようについています。



